文明の十字路・コーカサス

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まず、コーカサスについて。

‘コーカサス’(英語 Caucasus)または‘カフカース’(ロシア語 Кавказ)、漢字だと‘高加索’。と聞いて「あぁ、あそこね」とピンとくる人が、日本には一体どれくらいの割合でいるんかなぁ?

筆者は東欧雑貨を紹介している関係で、ソビエト時代の連邦国だったこのエリアに注目したわけですが、グルジア(ジョージア)こそ茶色い陶器に入ったワインと、最近ではティムラズ・レジャバ駐日大使(თეიმურაზ ლეჟავა←ごめん、グルジア語はお手上げであります.. )のおもしろツイッターが「缶コーヒーじゃなく、‘親戚の子供’の方」で話が通じるくらいバズりましたが、では他にどんな国があるのかな?となると、うーん..情報が少なすぎる。

白い雪 クロウカシスが由来

一般的に「コーカサス地方」といえば、黒海とカスピ海の間を東西に走るコーカサス山脈(5000m級!)にある国々をさす。コーカサスまたはカフカスという呼称の由来は、古代ギリシア語‘Καύκασος’(Kaukasos/カウカーソス)。さらにその元をたどるとスキタイ語で「白い雪」を表す‘クロウカシス’に由来するという。スキタイ人(またはサイス人)は古代中央アジア(イラン東側)の騎馬遊牧民で、紀元前7世紀〜3世紀頃までポントス草原(黒海北岸〜カスピ海北岸に広がり東のカザフステップに続くユーラシア・ステップの一部。ステップ=草原)を領土にして、現在のロシア南側〜ウクライナに住んでいた。最も早く騎馬戦を取り入れた民族としても有名で、王族からなる戦士貴族に率いられていたそうだ。

さすがは「文明の十字路」コーカサス。地政学的にもアジア・中東・ロシア・ヨーロッパを結ぶ要衝として重要で、コーカサス山脈の山あいには様々な人種や言語、文化や宗教をもつ民族が入り組んで生活している。

南コーカサスと、北コーカサス

話を本題に戻すよ。南北コーカサスは、このコーカサス山脈を南と北の境界として存在する。

南コーカサス: 

 アゼルバイジャン Qafqaz 

 アルメニア Կովկաս 

 ジョージア  კავკასია

 3カ国とも旧ソビエト連邦構成国から独立した共和国。

北コーカサス:

 ダゲスタン共和国

 北オセチア共和国

 カバルダ・バルカル共和国

 カラチャイ・チェルケス共和国

 イングーシ共和国

 チェチェン共和国

 スタヴロポリ共和国

 アディゲ共和国

.. 複雑だね.. でも、多種多様な民族が入り組んでいるのは魅力的!

今回は、コーカサス南側 いわゆる‘コーカサス3国’に赴いたよ

次回から、各国の情報や旅のレポートなど記すから、楽しみにしていてくれよ!

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この記事を書いた人

'дача'(Dacha ダーチャ)はロシア語で手づくりの小屋のある庭のこと。北海道で、おばあちゃんのうちを訪れたような懐かしい東欧雑貨店を運営しています。uracima名義で星読み活動もしています。

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