私が札幌市中央区の円山西町で暮らしはじめたのは、2018年の春。
都心部に近いけれど自然と寄り添いながら暮らす、緑豊かな山のなかのエリアです。
札幌の中心地である札幌駅からは車で20分ほど、そして10分で盤渓スキー場まで行けてしまうという、都市型山暮らしといった環境にあります。
山を切り開いている土地のため坂の多い住宅街ですが、カフェやレストラン、雑貨やアンティークショップなど、隠れ家的でセンスの良いお店が点在します。
もう7年も円山西町に暮らしているのに、実は地域のことを全然知らなかったことに気づくきっかけがあり、あらためてこのエリアのことを深堀してみたいと思いました。
勝手に「裏円山」とネーミングをつけたので、これから裏円山の魅力をローカル目線で発信してみたいと思います。
まず第一回目はちょっとおかたいけど、ジオ・風土・歴史・文化についてをご紹介します。
ジオ – 地理と地形

札幌市中央区円山西町は、札幌市の中心部から西方に位置する閑静な住宅地です。
この地域は円山地区の一部として、標高約100メートルの緩やかな丘陵地帯に形成されており、札幌の象徴的な山々である円山(標高225メートル)の南西麓に位置しています。
地形的特徴として、この地域は豊平川の河岸段丘上に発達した台地の一部であり、南北に緩やかな起伏を持つ地形が特徴的です。
土壌は火山灰土壌が主体となっており、水はけが良く、住宅建設に適した地盤を形成しています。
また、円山西町からは石狩平野を一望できるところが多く、晴れた日には遠く石狩湾までを眺望することができます。
ちなみに我が家からは野幌原始林が遠く海のように広がっていて、夕張岳とその山並みを望めます。
地理的位置の優位性
JR札幌駅から約4キロメートル、地下鉄東西線「円山公園駅」から車で10分圏内という立地は、都心部へのアクセスと自然環境の両方を享受できる絶好のポジションです。
風土 – 気候と環境

円山西町の気候は、札幌市全体の冷温帯湿潤気候の特徴を色濃く反映しています。
年平均気温は約8.9度、年間降水量は約1,100ミリメートルと、四季の変化が明確で、特に冬季の積雪は2メートルを超えることも珍しくありません。
| 年平均気温 8.9°C | 年間降水量 1,100mm |
| 最深積雪 200cm | 標高 100m |
この地域の特筆すべき環境的特徴は、円山原始林という貴重な自然環境に隣接していることです。
エゾマツ、トドマツ、ミズナラなどの北海道固有の植生が豊富に残されており、住宅地でありながら野鳥のさえずりを日常的に聞くことができる恵まれた環境です。
また、豊かな緑地環境により、夏季の気温上昇が抑制され、都市部でありながら比較的涼しい住環境が維持されています。
歴史 – 地域の変遷

円山西町の歴史は、札幌市の開拓史と密接に関わっています。
1871年(明治4年)の札幌開拓使設置以降、この地域は段階的な開発が進められました。
当初は農地や牧場として利用されていましたが、大正時代から昭和初期にかけて、札幌市街地の拡大に伴い住宅地としての開発が本格化しました。
開発の歴史的背景
1918年(大正7年)には市電(現在の市電の前身)が延伸され、交通アクセスが向上したことで、富裕層の別荘地や高級住宅地として注目を集めるようになりました。
戦後の高度経済成長期には、円山西町は札幌を代表する住宅地として発展を遂げました。
1976年(昭和51年)の地下鉄東西線開通により、都心部へのアクセスが飛躍的に向上し、現在見られるような成熟した住宅街が形成されました。
特に1980年代以降は、良質な住宅地としての評価が定着し、札幌市内でも特に人気の高い居住エリアとして位置づけられています。
近年では、落ち着いた佇まいの住宅と現代的な建築が調和した街並みが形成されており、成熟した住宅地としての魅力を保持しながらも現代的な居住ニーズに対応した発展を続けています。
文化 – 暮らしとコミュニティ
円山西町の文化的特徴は、都市的洗練さと自然との調和という二面性にあります。
住民の多くは教育水準が高く、文化的な関心も深いことから、地域内には質の高いレストラン、カフェ、ショップなどが点在し、落ち着いた文化的雰囲気を醸成しています。
地域コミュニティの活動もあり、四季を通じて様々な地域イベントが開催されています。
春の桜祭り、夏の盆踊り、秋の収穫祭、冬の雪まつりなど、季節の変化を大切にする文化が根付いています。
特に円山公園との近接性を活かした自然観察会や環境保全活動が活発に行われており、住民の環境意識の高さが特徴的です。
ゆとりあるライフスタイル
円山西町の住民は「スローライフ」を重視する傾向があり、質の高い日常生活を追求する文化が定着しています。
地産地消を意識した食生活、アートや音楽への関心の高さ、そして何より自然との共生を大切にする価値観が地域全体に浸透しています。
教育環境も充実しており、近隣には幼稚園、小学校、中学校が整備されています。
また、札幌市内有数の文教地区としても知られ、多くの文化施設や教育機関へのアクセスも良好です。
これらの要因が相まって、円山西町は「住みたい街」として常に高い評価を受け続けています。
現在、円山西町では町内会を中心とした地域コミュニティ活動が活発に行われています。
夏祭りなどの季節行事を通じた住民交流、SNS(X/Instagram)を活用した情報発信、定期的な町内会だよりの発行など、いまどきな手法も取り入れながら、住民同士のつながりを大切にする活動が展開されています。
また、「まるひよランド」などの子育て支援活動や福祉のまち推進センターとの連携により、世代を超えた地域の絆づくりに取り組んでいます。

実際に暮らしてみての感想やオススメのお店情報などは、次回以降ご紹介予定です。
お楽しみに!
text: OMOMUKI magazine / CHAKA MAYO




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