札幌→大阪→北京
7:30-9:45
新千歳空港→関西国際空港(ANA)
10:45-12:10
りんくうプレミアム・アウトレット
15:00-17:25
関西国際空港→北京大興国際機場(中国南方航空)
札幌駅から始発(5時50分)のJR快速「エアポート」へ乗り込み、新千歳空港へ。
駅まではダンナとムスメに車で送ってもらう。
ダンナには「タクシーで行ってくれ」と文句を言われつつも、月曜の早朝、仕事と学校前に早起きして駅まで見送ってくれる家族がいて、つくづく幸せ者だと思うワタシ。
JRに乗り込み40分ほどで空港へ到着して、自動チェックイン機で手続きをしてからANA BAGGAGE DROP(自動手荷物預け機)でスーツケースを預ける。
さおりんを待ちながら空弁を物色するも、結局いつもと同じ「すず花」の北海手まり寿司(税込980円)を選ぶ。
機内で食べやすいひと口サイズなので、ここ数年手まり寿司一択だ。
「しまくま堂」店主のさおりんとふたり旅
さおりんとは、「ロシア&東欧雑貨 しまくま堂」の店主 金野抄織氏のこと。
ちなみにワタシは「中東雑貨のセレクトショップ CHAKA」の店主だ。
さおりんとは以前から出店で一緒になることがあり、世界情勢からスピ系の話題まで幅広くマニアックなネタでおしゃべりしていた仲だ。
2023年に入ってから急接近したきっかけは、1月に丸井で開催された「異国マルシェ」に出店中のことだった。
直前にキャンセルとなってしまった出店者の空きブースを、しまくま堂とCHAKAでコラボしてディスプレイしてみたところ、なんだか趣のある雰囲気に仕上がった。
ロシア、東欧、中東諸国の貴重なアンティークやエキゾチックな雑貨が違和感なくミックスされて、まさに異国情緒を感じさせるブースに。
そこからお互いの店に遊びに行ったり、しまくま堂の出店にCHAKAがコラボさせてもらったりと交流が進む。
極めつけはお互い若かりし頃、同じ時期に東京でライターをやっていた過去が判明してからは、WEBマガジンの創刊から買付取材旅行まで、あっという間に企画が決定した。
なるべくしてなったというか、そういう流れがやって来たから乗ってみた、そんなノリでお互いの守備範囲の重なり合うコーカサス地方へ行ってみることにした。
コーカサスはヨーロッパ、アジア、中東、ロシアの交差する文明の十字路と呼ばれるエリアだ。
日本ではまだ情報も少なく、開拓するにふさわしい土地にも思えた。
せっかくなのでアゼルバイジャン、ジョージア(グルジア)、アルメニアの三ヶ国をまわることにして、トータル16日間の旅となった。
3年ぶりの海外旅行でテンションMAX
さおりんと合流して飛行機に乗り込み、いざ関西国際空港へ。
北京行きの飛行機の出発まで5時間ほど待ち時間があり、急遽「りんくうプレミアム・アウトレット」へ行ってみることにした。
無料送迎バスの発着所へ行く道すがら、不思議な装束の一団に遭遇。
その後ろをふらふらと吸い寄せられるように追いかけるさおりん。
久しぶりの海外旅行でテンションが上がりまくってるオバ女子たちの無敵さを、旅の最中至るところで発揮したけれど、その第一弾はこの瞬間だった。
さっそく興味津々で不思議な集団に声をかけに行くさおりん。
年齢も性別も不詳な一団は韓国の仏教徒の皆さんで、日本のお寺巡りツアーへ出発するところだった。
「SODA」で遊ぶオバ女子たち
アウトレットモールへの無料送迎バスに乗り込み、なぜかカメラアプリ「SODA」で自撮りをはじめるワタシとさおりん。
「アラフィフだけど許してねー」なんつって、もはや原型を留めていない加工されまくった写真を見ながら、キャピつくオバ女子たち。
「旅先では必ずクラブ活動をする」というワタシのモットーにさおりんを道連れにすべく、アウトレットモールへは夜遊び服を調達する目的で向かった。
そしてなぜか「チロルシューズしか持って来てないよ。しかも2足とも!」というトボけたさおりんの、旅に最適なアウトドアシューズも併せて探すことに。
バス時間の兼ね合いでモールの滞在時間は約1時間。
広大な敷地に250店舗がひしめくアウトレットモールに1時間は短すぎて、せいぜい10店舗程度しかまわれなかったワタシ。
それでも何か戦利品をと、昼も夜も使えそうなシンプルな黒のワンピをゲットして集合場所へ。
さおりんは民族調のトップスと歩きやすそうな靴を手に入れて、クラブ活動のユニフォームを整えた。
3時間半で北京に到着!
次の飛行機は中国南方航空、私ははじめての中華系航空会社だった。
CAさんの質実剛健なたくましさとか、機内のシートまわりの掃除の雑さとか、同じアジアでも日本や韓国のエアラインとはひと味違った。
機内食は良くも悪くもなく、ドリンクには紹興酒や甘苦い薬草茶のようなものもあった。
3時間半ほどで北京大興国際機場に到着し、真新しくて巨大でモダンなデザインに驚いた。
2019年に開港したこの空港はイラク出身の建築家ザハ・ハディッド氏が意匠設計を手掛けた、彼女の集大成とも言える作品だ。
俯瞰すると6本の足をもつヒトデ型の建造物で、曲線と幾何学模様が融合した近未来的なデザインは宇宙船の空母のような印象を受けた。
トランジットエリアに隔離される
次のイスタンブール行きの飛行機の乗り継ぎまで、約7時間待ち。
関空の免税店では物色し過ぎて時間がなくなり化粧品を買えず(搭乗口まで全力疾走!)、北京で買おうと楽しみにしていたところ、なぜか出国禁止(涙)。
ショッピングのためにわざわざ事前にPCR検査の陰性証明を取ったにも関わらず、何度交渉しても乗り継ぎ客はトランジットエリアから出せないと突っぱねられる。
トランジットエリアにも免税店は数軒あったが、その時期はまだコロナで利用客も少ないためクローズしていた。
普段デパコスを購入しないワタシだけど、旅のはじめに免税店でアイシャドウと口紅を買って旅行中に使うのがささやかな楽しみだったので、理由も言わずに拒絶する空港職員が恨めしかった。
映画「アルマゲドン」の松田聖子ばりに「I want to shopping!!」とかわいらしくねだってみても、冷たくあしらわれただけだった。
トランジットエリアで唯一空いていた飲食店は、日本の熊本ラーメン屋「味千拉麺」。
この味千は中国進出に成功したラーメン店の先駆けで、中国国内に600店舗以上を展開しているそうだ。
選択肢がないので入ってみたところ、見た目は豚骨ラーメンそのものだけど麺もスープも微妙に味がズレてて惜しい。
残念ながらアルコールメニューがないので、オリジナル沙棘汁飲料(サジージュース)でさおりんと乾杯した。
栄養価の高さで注目されている沙棘ジュースは、とろりと濃厚で甘酸っぱくて美味だった。
新しい空港のメリット&デメリット
2023年4月当時、北京大興国際機場でトランジットして気分の下がったポイント。
- セキュリティチェックが厳しい
- 融通が利かない
- パスポートチェックの機器が日本の最新パスポートに対応していなかった(そのため手続きに時間がかかった)
- 稼働しはじめたばかりの空港なのでイレギュラー対応に弱い
- Wi-Fiが使えない(味千拉麺の店内はOKだけど遅い)
- トランジットエリア内で24時間営業のお店は「味千拉麺」のみ
- コンビニ&自動販売機でクレジットカードが使えない
気分の上がったところ。
- 新しくて清潔感があって掃除が行き届いている(トイレもピカピカ!)
- 無料の水飲み場がある
- 椅子がたくさんある
- 空港の意匠がカッコいい
- 親切な空港職員さんもいた(ドルと元を交換してくれて、コンビニでお茶とお菓子とナプキンを買えた!w)
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