「食養生」の実践編 ~ 食べてはいけないNG食材について

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前回の記事「いれいはりきゅう院式「食養生」のおかげで、娘が救われた話。」では、娘を含めた家族全員の不調が治まり、健康状態が驚くほど改善したことを紹介した。

娘は腸閉塞を繰り返すことなく日常生活を送れるようになり、ダンナは劇的な体質改善&ダイエットに成功、そして私も胃腸の不調やアレルギー症状から解放された。

何よりも食に対する意識が根本から変わり、自分と家族を守るための強力なスキルを手に入れたことが収穫だった。

ひと言でいうと、私たちの体は食べ物からできていて、それは心とも連動しているということだ。

この事実を実体験として深く理解できたのは、ガチで食養生を実践したからこそだった。

いれい鍼灸院から美ら海水族館へ向かう途中にある、元祖木灰沖縄そば「きしもと食堂」でランチ。創業120年という最古の沖縄そば屋。
メニューは沖縄そば1種類のみ。オプションでジューシーと白米がある。木灰そばはコシが強くてもちもちの食感。

2022年12月、娘を連れて沖縄のいれい鍼灸院で診察してもらったところ、体に合わない食品を食べると腸の筋肉の働きが弱くなり、それが腸閉塞になる原因だと教えてもらった。

逆に私の場合は、体に合わない食品を食べると体から排泄しようとするということだった。

つまり便秘体質の娘と下痢体質の私の、体質だと捉えていた不調の根本的な原因は体に合わない食べ物(NG食材)にあったのだ。

食品添加物、農薬、肥料、遺伝子組み換え食品、品種改良、食肉や養殖魚の抗生物質や成長促進剤、などなど、自然から離れて人工的な要素が大きくなればなるほど、食材は人間の体に合わなくなり害をなすものとなってしまうのだろう。

また現代の日本人の多くは脳下垂体の機能にエラーが起こっているので、ホルモンや自律神経、メンタルの働きに誤作動を起こしていると。

娘は極度にデリケートな部分があったり、緊張すると手汗が半端なかったりするのだが、その症状も食養生で脳下垂体のエラーをリセットすると改善するという。

この辺の内容は、食養生動画講座LPの伊禮伸子先生のコラム「いれいはりきゅう院式「食養生」とは?」に詳細が載っているので参考にしてほしい。

レトロな雰囲気が味のある、本部町営市場の「市場豆花店」でデザートを調達。
左はシークワーサーゼリーに芋餅をトッピング、右は豆花に黒糖金時豆のトッピング。どちらも美味だった♪

食養生の基本は「何を食べるかよりも、何を食べないか」という言葉に集約されている。

本格的な食養生は何度も書くが超ストイックだ。

でもさまざまな体の不調を根本的に改善したいと切実に願っている人は、ぜひ実践してみることをオススメする。

食養生期間は、子ども1ヶ月、大人3ヶ月。

その後は通常の食生活に戻ってOKなのだが、食養生後は体も意識も大きく変わっているので、それ以前の食生活に戻りたいとは思わなくなっているだろう。

ファストフード、加工食品、コンビニ弁当、菓子全般、清涼飲料水などを見ても、なぜか食欲がわかなくなってしまっていることに気づくはずだ。

また風邪をひいたときに食養生をすると、咳や鼻水、熱などの症状が治まってしまうのでぜひ実験してみてほしい(さとうみつろうさんのブログに体験談が載っている)。

「食養生」中に食べてはいけないNG食材

砂糖(黒糖・白糖・てんさい糖・キビ糖・ブドウ糖・果糖・ぶどう糖果糖液糖・液体オリゴ糖)
砂糖が入っている食品(お菓子、パン、スポーツ飲料、ガム、ヤクルト、R-1など)
はちみつ、アガペシロップ、デーツシロップ
合成甘味料(スクラロース、アステルパーム、アセルファムKなど)
果物(りんご・みかん・バナナ・レモン・シークワーサーなど)
木の実(パパイヤ・アボカド・ココナッツなど)
ナッツ類(アーモンド・くるみ・ピーナッツ・カシューナッツ・ヘーゼルナッツなど)

お酒(ビール・発泡酒・ワイン・泡盛・日本酒・ブランデー・焼酎・ウィスキー・チューハイ・料理酒・みりんなど)
ノンアルコール飲料(ビール・ワイン)
コーヒー(ブラック・ノンカフェイン)、タンポポコーヒー、炭酸水(無糖でもNG)
お茶(緑茶・抹茶・紅茶・番茶・ウーロン茶・さんぴん茶・ハーブティー・ルイボスティー)
甘酒(自家製もNG)、豆乳、アーモンドミルク、ライスミルク

お酢(リンゴ酢・ワインビネガー・飲むお酢・バルサミコ酢)
調味料(マヨネーズ・ケチャップ・めんつゆ・カレー粉・ソース・ポン酢など)
ドレッシング
ごま油菜種油、ココナッツオイル、亜麻仁油、えごまオイル、米油
みりん料理酒、とうがらし、ゴマ、こしょう、からし、わさび
ハーブ(ミント・バジル・レモンなど)
マーガリンショートニング、糀(塩麹・しょうゆ糀など)

きのこ(乾燥しいたけもNG)、キムチ、油揚げ、漬物(ぬか漬けもNG)、梅干し、のり、お餅
加工食品(インスタント食品・缶詰・レトルト食品・冷凍食品・ポテトチップスなど)
豆類(黒豆・あずき・ひよこ豆・いんげん豆・なた豆・えんどう豆)
麦類(小麦・大麦・ライ麦・もち麦・押し麦・はと麦他)
粉もの(米粉・そば粉・小麦粉・全粒粉・片栗粉など)
小麦粉が使われているもの(パン・めん・麦みそ・お菓子・てんぷら・クッキー・ケーキ・しょうゆはOK)

鶏肉牛肉豚肉(肉類全般)
乳製品(牛乳・バター・ヨーグルト・チーズなど)
たまご
海底の魚貝(貝・エビ・カニ・カレイ・ヒラメ)
イカ、タコ、小魚(にぼし・しらす・いりこ・きびなご・ちりめん)、あごだし

赤い野菜(トマト・人参・パプリカ・とうがらし・ビーツなど)
黄色い野菜(かぼちゃ・とうもろこし・パプリカなど)
キャベツブロッコリー、インゲン、青パパイヤ、絹さや、スプラウト、かいわれ、さつまいも、じゃがいも

甲状腺の人→海藻類(こんぶ・わかめ・のり・ひじき・寒天など)

◆外食、テイクアウト、お惣菜、加工食品

※上記内容は2022年12月の情報です。

飽食の現代人にとって、食養生ってめっちゃストイックでしょ?(笑)

でも私たちはNG食材を食べ続けてきたことでありとあらゆる不調が起こっていると捉えると、食べなければ不調が起こらないのは当然のこと。

大切なわが子に病気の元を食べさせたくないと思うお母さんたち、まずは知ることが第一歩なので役立つ知識を身に付けて子どもたちの健康を守ってほしいと思う。

ついでにダンナも健康になるので(笑)。

食養生のスタート前に沖縄旅行で食べ納めをしたところ、帰宅後に娘は腸閉塞の前兆の腹痛が起きてしまった。反省して腹を決めて取り組んだ。

次回は食養生中に食べても大丈夫な「OK食材」を紹介したい。

もっと詳しく知りたい方やすぐに取り組みたい方は、心と身体を整える「食養生」の冊子を読んでみてほしい。

NG食材とOK食材のほか、使ってもOKの調味料や加工食品、簡単で美味しいレシピ、料理のコツ、Q&Aなど、食養生を実践するにあたって重要なポイントがわかりやすくまとめられている。

食の乱れが加速している現代、一家に一冊常備しておくと薬も病院も必要なくなるのではないだろうか。

text: OMOMUKI magazine / CHAKA MAYO

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