「目覚める」って、どういうこと? ②

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「目覚める」って、どういうこと? ① の続きです。

脳科学研究では「5歳で95%の人格が形成される」と言われています。

「人間の脳は5歳までの記憶にハイジャックされている」との表現もあります。

子どもが家族という集団のなかで生き残るには、親に愛される(承認される)必要がありました。

親に愛されるために身につけた戦略は、無意志的・無意識的に自分が使っているマスクであり、気づかなければ無自覚のまま使い続けます。

心の傷から育ったネガティブ信念は、人生の選択を不自由にする心のブレーキです。
(ネガティブ信念とは、ネガティブな思考や思い込み、固定概念などを指します。)

ネガティブ信念が人生を導き、目的地さえも決めているのです。

承認欲求とは、アメリカの心理学者であるアブラハム・マズローが提唱した、自己実現理論の中に出てくる欲求のひとつです。

この承認欲求とは、人間が他者から認められたいと願う気持ちを表していて、誰もが持っている自然な欲求です。

自己否定が強く、自分で自分を認めることができない人は、他者からの承認がなければ自分の存在価値を見出すことができないので、必然的に承認欲求が強くなります。

第一階層の「生理的欲求」は、生きていくための基本的・本能的な欲求(食べたい、飲みたい、寝たいなど)。この欲求がある程度満たされると次の階層「安全欲求」を求めるようになります。

第二階層の「安全欲求」には、危機を回避したい、安全・安心な暮らしがしたい(雨風をしのぐ家・健康など)という欲求が含まれます。

この「安全欲求」が満たされると、次の階層である「社会的欲求(帰属欲求)」(集団に属したり、仲間が欲しくなったり)を求めるようにます。この欲求が満たされない時、人は孤独感や社会的不安を感じやすくなると言われます。

ここまでの欲求は、外的に満たされたいという思いから出てくる欲求(低次の欲求)で、これ以降は内的な心を満たしたいという欲求(高次の欲求)に変わります。

「社会的欲求」の次に芽生える欲求は、第四階層である「尊厳欲求(承認欲求)」(他者から認められたい、尊敬されたい)です。

そしてその「尊厳欲求」が満たされると、最後に「自己実現欲求」(自分の能力を引き出し創造的活動がしたいなど)が生まれます。

次回へ続きます。

text: OMOMUKI magazine / CHAKA MAYO

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