彼女がこの世を旅立ってから、もうすぐ3年が経つ。
友達の友達という関係だったので特別親しかった訳ではないけれど、同じ学びを共有したコミュニティの仲間としてのつながりがあった。
彼女の突然死は、新型コロナワクチンの危険性をあらためて考えるきっかけになった出来事だった。
私はワクチンを打たなかったし、家族も打たなかった。
親や友人に打たないよう説得したこともあったけど、考え直す人もいれば打った人もいた。
もしかしたら私は、友人の一部に反ワクチンの陰謀論者だと思われていたのかもしれない(笑)。
不思議と私の親しくしている人たちは打たなかった人が多く、気づけば出店者仲間も打っていない人ばかりだった。
第一回目のワクチン接種者が日本の人口約80%に及ぶなか、非接種者は約20%。
少数派の同業者たちはフェアトレードという公正なビジネスを選んでいたり、諸外国との関わりが深く視野が広かったりと、思想や情報の面で意識の方向性が多数派とは異なる人たちが多いのかもしれない。
2022年2月、札幌の百貨店で出店していたときのことだ。
友達がくみちゃん(仮名)を連れて、百貨店に会いに来てくれた。
くみちゃんはCHAKAのピアスを気に入ってくれてお買い上げとなり、ピアスをイヤリングに交換することになった。
通常はその場で金具を交換するのだが、たまたまイヤリング金具の在庫を切らしてしまっていたのでいったん預かり、後日イヤリングを取りに来てもらうことになった。
それが彼女と出会った最初で最後のタイミングだった。
その数日後、くみちゃんが亡くなったと友人から連絡があった。
まだ30代の、やさしい雰囲気をまとった美しい保育士さんだった。
ひとり暮らしの彼女は仕事を終えて帰宅し、いつも通り過ごして眠りにつき、そのまま目覚めなかったそうだ。
無断欠勤などしたことのないくみちゃんが保育園に出勤せず、不審に思った同僚が家を訪ねても応答がなく、警察とともに部屋に入って眠っているように亡くなっている彼女を発見した。
原因不明の突然死で家族も友人もショックを受け、検死結果を待って葬儀となった。
3年前はまだ突然死でワクチンを疑うのはごく一部の人たちだったので、死亡原因にワクチンが疑われることもなかったのだ。
2024年12月現在、予防接種健康被害救済制度において新型コロナワクチンの死亡認定者数は932名。
副反応による健康被害認定数は8,432名。
死因で一番多いのは突然死(245名)、次に心不全(101名)、そして心筋梗塞(76名)。
この数字はあくまで国が認定した人数なので、まだ認定されていない方が数多くいる。
そしてくみちゃんのように、ワクチンが原因だと気づかずに亡くなられてしまった方や、原因不明の不調を抱えている方など、未申請者が何十万人もいるのだ。
日本人の死亡者数が2022年から急激に増えたのをご存じだろうか。
2022年から一気に、超過死亡者数が年間10万人を超えているのだ。
(超過死亡とは、過去のデータに基づき予測される死亡数を超える死亡を指す)
この数字は新型コロナウィルスで亡くなった方の人数では遥かに及ばず、増加している高齢者の人数でも及ばない、原因不明の大量死と呼べる。
今年2月に元国会議員秘書でジャーナリストの藤江成光さんの講演会に行った際、とてもわかりやすくこの問題を解説してくれたので、詳しくはコチラの動画を視聴してもらいたい。
動画の5分頃からはじまる国の公式データで作成したグラフが、誰の目にも明らかにワクチンにまつわる日本の異常事態を物語っている。
くみちゃんから預かっていたイヤリングを友人に託し、彼女の葬儀に持って行ってもらった。
あの世で使ってもらえるよう、棺に入れてくれたそうだ。
私はときどきくみちゃんの死について考える。
彼女の死を考えることは、自分の生を見つめる礎になる。
生きている間に渡せなかったイヤリングについても考える。
これはまだ宙ぶらりんのまま心に引っかかっている。
身に着けると揺れる動きがかわいいイヤリングだった。
text: OMOMUKI magazine / CHAKA MAYO
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