日本全国を探してもなかなか類を見ない「はこだて国際民俗芸術祭」。
個人的にはもっと有名でもおかしくないと思うのだが、まだまだ知名度が低いところ。
芸術祭の詳細はマヨさんの記事にも書かれているので割愛する。
今年の目玉として招待され、観客をトリコにしたメキシコのアーティストグループがいる。
メキシコでのビジネス経験があり、何よりメキシコが大好きで、現在はメキシコ雑貨店の店主。
そんな私にとって、メキシコのアーティストが参加と聞いただけで、行く前から大興奮であった。
その名も 【グズマン・バレー・フォークロリコ】 guzman ballet folklorico
ううん? 聞いたことない。
なので、ちょっと調べてみる。
「20年以上フォークロリコ経験のあるウォルターグスマンさんが監督を務め、2016年に設立され たアーティストグループ」
なるほど。 それでグループ名にグズマンさんの名前が入っているのねー。
「メキシコの地方や時代の民族舞踊の衣装や踊りを取り入れたバレエで、メキシコの民族音楽を使用し、マリアッチ(楽団)の活気溢れる生演奏とともに、色彩豊かな衣装を纏った美しい男女のダンサーたちが、様々な踊りを見せてくれます」
そもそもメキシコの「バレー・フォークロリコ」とは何ぞや?
「メキシコの民族舞踊を基に発展した独自のバレエ形式の踊り。 様々な地域の伝統的な衣装や音楽、そして動きを取り入れ、これらを舞台上で芸術的に表現することで、メキシコの豊かな文化を世界に発信しています。」
なるほど。
って事は歴史が浅いのかと思えばそうでもない。
バレエフォークロリコの歴史
「バレエフォークロリコは、1950年代にメキシコで誕生しました。アマリア・エルナンデスなど、 バレエダンサーでありながら民族舞踊にも造詣が深い人々によって、伝統的な舞踊とバレエを融合 させた踊りです。」
つまり
「民族舞踊とバレエの融合、メキシコの色彩豊かな衣装、マリアッチの生演奏、ダイナミックな動きが特徴的で、伝統的な動きをベースにしながらも、現代的な要素を取り入れ常に進化し続けている舞踏団」
ってわけね。
では、いざ鼻息を荒くして観客席へ。
わー、衣装も華やかでめちゃくちゃ素敵♪
なるほど、単純な民俗舞踊ではなくバレエの要素がかなり組み込まれた独特な踊り。
衣装のスカートパーツを手に持ち雄叫びを上げながら足技を繰り広げたり、男性と視線を合わせながら表情豊かに踊るのはまさに芸術的。
エネルギッシュなパフォーマンスと異国情緒溢れるリズミカルな音楽は、一気に観客を魅了しアーティストと会場が一体となって盛り上がった。
距離の近いステージでは、演舞の後半に観客を巻き込んでのペアダンス。 楽しいことが大好きなメキシコ人らしい粋な計らいだ。
そりゃ、みんな魅了されるわけだ。
メキシコの文化に興味がある方はもちろん、美しいダンスを鑑賞したい方にもおすすめ。
毎年60回以上のコミュニティパフォーマンスを基盤に、北京、パリ、バルセロナなどへ出演しているので、もし機会があるならば是非魅力にはまって欲しい。
筆者プロフィール
【メキシコ雑貨専門店こらそんの店主「貴子」】
メキシコ&グアテマラ暦15年、メキシコ在住暦4年、グアテマラ在住歴4年。
メキシコのオアハカでゲストハウスを運営。
現地で緊急帝王切開にて息子を出産。
メキシコとグアテマラをこよなく愛する40代一児のママ。
現在はコロナ前に帰国し北海道在住。
帰国後に恵庭市で「メキシコ雑貨こらそん」の実店舗とオンラインショップを運営しつつ、メキシコを多くの人に知ってもらうため、メキシコ料理教室など様々な活動やメキシコ文化を発信。
メキシコ雑貨こらそん
北海道恵庭市島松寿町1-10-8
TEL 050-3390-2928
MAIL info@corazon-ezo.com
ONLINE STORE https://corazon-ezo.com/
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