中東のお味噌汁といえば、レンズ豆のスープ

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中東でよく食べられるスープと言えば、レンズ豆のスープ。

トルコ語では「メジルメッキ チョルバス」、アラビア語では「アダススープ」。

どちらも赤レンズ豆をたっぷり使った、日本のお味噌汁のような定番スープだ。

アゼルバイジャンのレンズ豆のスープ。このスープは同国のシェマハにあるワイナリー「Meysari」のレストランで食べたひと品。

レンズ豆には「赤レンズ豆」「茶レンズ豆」「緑レンズ豆」の3種類ある。

赤は皮なしで、茶と緑は皮付きのレンズ豆を指す。

赤レンズ豆は皮がないので舌触りが良く、浸水しなくても加熱すると早く煮とけるのでスープにぴったりの豆だ。

ちなみに皮付きの茶と緑は煮崩れしにくいので、煮込み料理や炒め物に使われることが多い。

左から緑レンズ豆2種類、茶レンズ豆、赤レンズ豆。レンズ豆は光学レンズのような、丸くて平べったい形が特徴。扁平な形をしていることから、日本では「ヒラマメ」とも呼ばれている。

またレンズ豆には食物繊維、たんぱく質、カリウム、鉄、マグネシウムなどのミネラルが豊富で、ビタミンB群、ビタミンE、葉酸も含まれている。

便秘解消のほか、貧血や疲労回復、そして美肌効果やアンチエイジングにも期待のできる豆だ。

レンズ豆は火が通りやすいので、水で戻したり下ゆでしたりする必要がない。スープのほか、カレー、サラダ、肉料理の付け合わせに使われることが多い。お米と一緒に炊いて豆ごはんにするのもオススメ。

そもそもレンズ豆とは、メソポタミア地域を原産とするマメ科ヒラマメ属の一年草から採れる種子のこと。

レンズ豆の歴史は古く、石器時代から食べられていたという記述もあるという。

原産のメソポタミア地域から地中海沿岸や西南アジアへと広がり、現在では世界中で食べられるようになった。

ただ日本では生産されていないため、国内で流通しているのはアメリカ産が多い。

主な生産国ではインド、トルコ、カナダの三ヶ国だ。

アゼルバイジャンのトルコ系レストラン「MADO」で食べたレンズ豆のスープ。レモンを絞ったり、唐辛子やハーブ、パンなどをトッピングすることが多い。お豆のやさしいコクとクリーミーな味わいは、おふくろの味的でホッとする。

そんなレンズ豆に関するアレコレを知ってもらったところで、ぜひ中東の国民的スープを味わってもらいたい。

近くの中東料理レストランへ食べに行くのもヨシ、自宅で手料理してみるのもヨシ。

レシピは検索するとたくさん出てくるので、お好みで選んでもらいつつ、レシピ選びに迷ったら私のオススメをチェックしてみて!

エミレーツ航空で紹介している動画付きレシピ

アラビア風レンズマメのスープ

Dialogue for Peopleで紹介している動画付きレシピ

レンズ豆たっぷり中東の「アダススープ」

中東各地のレンズ豆のスープが紹介されている

アラブの定番 黄色いレンズ豆のスープ

トルコのレンズ豆のスープ

メルジメッキ チョルバスのレシピ

モロッコのレンズ豆のスープ

ハリラスープのレシピ

エジプトのレンズ豆のスープ

ショルバ・アッツのレシピ

text: OMOMUKI MAGAZINE / CHAKA MAYO

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